ネコの生態を観察していると面白い。6年前に生まれた近所のソトネコのメスが親になり、毎年コネコを産むようになった。オヤネコがコネコを育てる姿は、ヒトと同じだ。住処から付き添って徐々に距離を伸ばしながら外の世界を教えている。コネコが迷子になり行方不明になると、優しい声で鳴きながら子供を探し回る。そして1年すると次の子が生まれる。その1年間は兄と弟が同居生活を送る。しかし、次の年にまたコネコが産まれると、2年前のコネコはオヤネコから追い出されて何処か違う住処へと移動していなくなる。それが繰り返えされ、今は去年産まれたコネコたちが我が家に遊びに来る。犬は飼い主に懐くが、ネコは懐かない。犬は「人に頼っている」ように見えるが、ネこは「自分の頭で考えている」ように見える。但し記憶力は悪そうだ。3日も経てば忘れてしまう。だから気まぐれに見える。その気まぐれがヒトに癒しをもたらすのかもしれない。庭の広さを「猫の額ほどの広さ」と表現するが、脳みそも小さいのだろう。ネコは飼い主や遊んでくれる人は覚えている。ネコから見ると、ヒトは巨大なネコに見えているという説を聞いた事がある。そう言えば、ウチのカミサンは、猫を見つけると「ニャー」と言って挨拶をする。ネコの生まれ変わりなのかもしれない。最近は「人猫語翻訳機」というアプリがあるらしい。日本語でも英語でもネコ語に翻訳して、発声してくれるのでネコに話しかけることも可能なようだ。更に「猫人語翻訳機」が出来れば、ネコがヒトに話しかける時代がやって来る。ネコに何を言われているのか、ストレスが溜まりそうな気配も感じてならない。
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