トランプ劇場が閉幕しそうだ。米兵士の遺族への誹謗中傷をきっかけに空気が一変した。拮抗していた支持率が、差を広げつつある。大統領選撤退説まで飛び交い始めた。メキシコ国境に高い壁をメキシコ政府に作らせるとか、日本に原爆を持たせるとか言いたい放題だった。徹底した保護主義は大国アメリカのやるべきことではないが、白人低所得者層から喝采を浴びた。ところがヒラリーのメール問題を攻撃するため、ロシアに行方不明のヒラリーメールを探してと言った頃からおかしくなってきた。銃規制強化のヒラリーに対抗し、暗殺を仄めかし不興をかってしまった。止めは原爆使用発言だろう。「核兵器を持っているのに何故使えないのか」と再三専門家に質問したという。3月には「イスラム国の掃討には核兵器を」と言い放っていた。米政府は核の先制使用の可能性を完全に否定はしていない。政府の政策と矛盾する訳ではないが、余りにも軽々しい。トランプが大統領になれば、本当に核戦争の引き金を引く恐れが現実味を帯びてきた。やっと米国民も我に返るのかもしれない。そして幕は下りそうだ。
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