猛暑の甲子園で連日高校野球球児たちが熱戦を繰り広げている。ひと昔前は根性論が主流で、練習中の水飲みは厳禁、失策するとウサギ跳びが待ち構えていた。それに較べれば最近の球児たちは爽やかだ。指導者たちが根性派からスポーツ科学派に乗り換えつつある効果のようだ。ところが、高校野球連盟の体質はさほど変わっていない。大会が始まる前に、女子マネージャーがグランドから退場させられたことが話題になった。大分高校の女子マネージャーがグランドでノックのボール渡しを手伝っていると、大会関係者が退場を命じた事件が起きた。安全面を考慮して「練習補助員は男子部員に限る」という規定があるという。安全を考慮するのであれば、男女を問わず野球経験者に限るとするべきだ。性差別の臭いがする。本場米国のMLBでは、ボールを真面に投げられないような女の子が試合中にボールガールをしている時代だというのに。はたまたグランドは女子禁制の場所だとでも思っているのだろうか。それならば、開会式のプラカードを何故女子生徒に持たせているのだろうか。既定の根拠が曖昧過ぎる。更に投手の投球数はMLBでも100球以下に制限しているのに、何故高校野球は無制限に放置しているのだろうか。選手は何故半強制的に坊主頭にさせられるのだろうか。たった一人が部室で喫煙しただけで、何故チームが出場を辞退させられるのだろう。高校野球連盟への疑問は尽きない。
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