相変わらず国連は機能していないようだ。北朝鮮のミサイルが日本の排他的経済水域EEZに落下した。日本と米国は足並みを揃え国連に非難声明を出すよう要請した。ところが、国連安全保障理事会が非難声明を見送る見通しになってしまった。中国が米最新鋭ミサイル防衛システムTHAADの韓国配備に反対する文言を盛り込むよう求め切り返しを図ってきたからだ。これで国連は暗礁に乗り上げてしまった。いつもそうだ。アー言えばコー言うで、挙句の果ては拒否権を切る。北朝鮮のミサイルは他国の領域に落とした現実の脅威だが、韓国のTHAAD配備はミサイルの着弾を想定した架空の現実だ。現実と架空では、月とスッポンほどの違いがある。常識的に考えると、中国の主張には無理がある。でも、その主張がまかり通るのだから、正常な世界ではない。5大国に拒否権があること、200ヶ国近くが加盟していること、運営資金の多くを日本が出資していること等々を考え合わせると、今の国連を抜本的に刷新すべきだと思う。民主的な運営とは如何なるものなのか国連自身が身を持って証明すべき時期が来ていると思う。200余りの国が、真剣に議論を重ねれば自ずと道は拓けてくるはずだ。
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