「反物質」が消えた謎を説明する現象が、ニュートリノでも起きている可能性があると国際学会で発表された。宇宙が誕生した時は、現在の世界を形作る物質と同じだけあったはずの「反物質」が消えた謎の解明が進んでいるようだ。いきなり「反物質」と言われてもチンプンカンプン。でも、興味を引かれるところもある。一つは、茨城県東海村の陽子加速器施設から岐阜県飛騨市のスーパーカミオカンデに向け、ニュートリノを発射した実験から分かった事。もう一つは、物質と反物質は鏡に映したようにそっくりだが、電気のプラスとマイナスが逆のため、合わさると光になって消滅してしまう。光になる時に莫大なエネルギーを放出するので宇宙船のエネルギー源として考えられている事。更に面白いのは子供の頃に兄が教えてくれた話。世の中には自分と全く同じ人間がいる。しかし、出会ってしまうと一瞬のうちに二人共消滅してしまう。だから、自分と同じ人を見たら絶対に近づくな、という話。多分その頃も「反物質」が話題になっていたのだろうと思う。もしかして兄はSF小説を読んだのかもしれない。いずれにしても、この話は半世紀以上も自分の記憶に残っている。今でも自分と同じ人間を見たら瞬間的かつ本能的に避けようとするに違いない。いつもは忘れていたが「反物質」の記事で、大昔の事を思い出した次第。
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