すわ、東京直下型大地震かという情報が流れたらしい。今日の17時過ぎ、千葉県富津を震源とする震度7の巨大地震が起るという緊急地震速報システムが作動した。気象庁が特定の事業者に向けて出している緊急地震速報システムで、関東の私鉄が運転を見合わせ、ウエザーニュースは「東京湾でマグニチュード9.0の地震が発生しました。最大震度は7です」という情報を配信したとのこと。幸い誤報だった。原因は落雷により地震計が異常値を記録したため。緊急地震速報は15秒後に取り消されたそうだが、速報を知った人々は相当肝を冷やしたに違いない。この速報は特定事業者向けなのでJRは知らずに平常運転を続けていたようだ。気象庁によると、一般向けに発表する緊急地震速報は誤報を避けるため、2点以上の観測点で揺れを観測した場合に発表することにしているので、今回は発表しなかったと説明している。この問題には色々考えさせられる。気象庁は緊急地震速報を商売にしている訳ではあるまい。何故限られた事業者だけに配信したのだろうか。緊急情報は速やかに全てに共有されるべきものだ。観測点が1点では誤報の恐れがあると知りながら何故発信するルールになっていたのだろうか。初めから正確を期し2点観測のデータしか採用しないと何故決めなかったのだろうか。東京直下型大地震が近々起こるかもしれないと言われている。誤報も予行演習になったかもしれない。緊急地震速報が出ずに突然大地震が来るよりは良い。相手が地震だけに、気象庁は自信を持って確実な速報システムを再構築してほしいものだと思う。
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