経団連が新卒の面接解禁時期を、去年の8月から6月にずらしたが果たして効果はあったのだろうか。経団連に属する企業は6月から面接を開始する。その為4~5月に説明会を開くので、4年生にとって夏休み前までは就職活動に明け暮れ学業に身が入らない。大手企業でもネット企業が加盟する新経済連盟や外資系大手は、もっと早期に採用を開始する。経団連の我儘に中小企業の採用活動は振り回され続けている。経団連が面接時期をいつに設定しようが、企業も大学も不満を募らせることになる。何故経団連は採用試験時期を限定するのだろうか。それは単に経団連の企業にとって効率が良いからという理由なのだろう。では経団連が時期を設定しないとどうなるのだろう。何も不都合な事は起こらない。4年生は希望の就職先に順位を付ける。企業は自社の都合に合わせ面接日を設定すればよい。説明会など不要だ。いまはネットの時代。資料を充実させれば事足りるはず。説明会は中小企業に限れば良い。4年生は自分の希望と企業の面接日を考慮してスケジュールを作れば後は面接を受けるだけ。企業は内定を決めるには戦略がいる。人気企業はなるべく早い時期に内定を出した方が良い。優秀な学生を確保し易くなる。人気のない企業は遅い時期が好ましい。早い時期に内定を出すと二股されて逃げられる恐れがあるし「オワハラ」をすれば企業イメージが増々落ちることになる。弱肉強食の世界だからしょうがない。就職戦線は多様化している。大企業の大量解雇も多いから再就職も頻繁だ。何時まで新卒一括採用に拘るのだろうか。日本は既に高度経済成長時代は終わっているというのに。
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