日経に「高速鉄道商戦日中再び火花」の記事。シンガポール、クアラルンプール間の高速鉄道が2026年に開業することが決まった。入札には、日中だけでなく仏、独、韓も参戦するとみられ競争の激化は必至。高速鉄道の日中受注対決はインドネシアの案件が記憶に新しい。インドネシアへの日本からのODAは断トツで当初は日本受注が確実視されていた。だが、タダ同然で工事を受注するという破格の条件で中国が獲得した。ところが今になって、中国は条件を覆し政府の債務保証を求めてきた。勿論工事も遅々として進んでいない。ジョコ大統領はさぞ後悔していることだろう。中国の高速鉄道の輸出計画は尽く失敗している。米国では、昨年習主席の訪米時にラスベガスとロサンゼルス間の高速鉄道建設合弁会社が設立された。だが、計画通りに進まず米国側から合弁が解消され計画がとん挫した。他にもタイ、ベネゼラ、メキシコでも中国が受注したものの建設が進まず、尽く白紙に戻っている。シンガポールもマレーシアも、中国の高速鉄道建設の実態は理解しているはずだ。さて、何れの国が受注するのか見ものではある。
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