19時のNHKニュースを見ていて感じたことがある。取り上げられた主題と順番は下記の通り。1.ロシアのドーピング問題。WADAの調査でソチ五輪は国絡みのドーピング隠蔽だったことが判明し、リオ五輪の出場は絶望的、明日IOCが判断を下す。2.米国共和党大会で共和党綱領発表、メキシコ側に壁を築くことが公約になった。だが、トランプ夫人がオバマ夫人の演説を盗用した疑いは伝えなかった。3.独でISによる斧テロ、5人が重軽傷、犯人は射殺。4.定番の安倍内閣世論調査結果、5.中国の米国品不買運動、南シナ海裁判所裁定に反発しケンタッキーは食べない運動勃発。6.トルコのクーデター失敗後の排斥強化、7.芥川賞、ポケモンGO、五輪選手出発等々。定番の世論調査を除くと、ベスト5が海外の出来事。五輪そのものよりロシアのドーピングの問題は大きい。特に国絡みのドーピングとなればスポーツ界を揺るがす一大事件だ。まず第一に取り上げるのは理解出来る。だが、米国の共和党大会など単なる話題の提供に過ぎない。そう思うと、独のテロも、中国の不買運動も、トルコの強権も、問題ではあるかもしれないが話題の一つに過ぎないと思えてくる。画面を見ずに耳を澄ませると、テレビのニュースは「世界は大変な状況に追い込まれている。だが、日本は安泰だ」というように聞こえて来る。本当にそうなのだろうか。そう思うと「日本は平和だ」という平和ボケの声が聞こえて来る。NHKは真面に調査をして真実を伝えているのだろうか。NHKは官邸から圧力を撥ね付けられるようになったのだろうかと疑いたくなる。今日のニュースは国民にとって本当に必要とするニュースは語らない。そう思えてくるのは自分だけなのだろうか。
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