女性は通う美容院を殆んど固定している。男も同じだ。でも理由は若干異なるものがありそうだ。女性は美容師と懇意になり髪形の変化も美容師と相談する。話し相手でもあるし相談相手でもあるようだ。男は髪形の変化を望まない。いつもと同じように散髪してくれる床屋に行く。床屋を変えると一々細かい要望を伝えなくてはならないし、希望通りの髪形になるとも限らない。だから床屋を固定し「いつものように」と頼むことになる。自分の行き付けの床屋は夫婦でやっている。もう引っ越して来て以来20年近くの馴染みだ。だが、適当な時間帯に行くと、旦那さんになるのかお上さんになるのか分からない。自分は旦那さん派なので、旦那さんしかいない朝一番に行くことにしている。自分にはこのような細やかな拘りがある。ところが、フランスのオランド大統領は散髪代に月約116万円も使っているとのこと。任期の5年間で専属の美容師に7千万円も払っていた。理容師は大統領の海外出張にも同行し、24時間勤務だったという。それほど価値のある髪形には見えないが。まさに税金の無駄遣いそのものだ。髪形よりも頭の中身を疑ってしまう。一体何を考えているのだろうかと思う。勿論国民にバレ非難を浴びているようだ。嘗てサッカーの本田選手が散髪代に年間2千万円も費やしていることが話題になったことがある。カット代は1万円そこそこだが、ロシアとミランの往復運賃やホテル代を本田選手が負担していたから高額になったようだ。本田選手の金髪はトレードマークであるし、カット代は自腹だ。何をそこまで拘らなくてもとは思うが、本田の勝手だ。何の問題も無い。散髪一つでも男の拘りはピンからキリまであるようだ。
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