ベトナムの小学校では、日本語を第一外国語として教えるクラスが幾つか設置されるようだ。既に一部の中学校では日本語教育が実施されているとのこと。日本は対ベトナム投資額で韓国、マレーシアに次ぐ第3位。対日感情は概して良好。日本への旅行客も増加している。現在ベトナムでは約5万人近くが日本語を学んでいるという。ベトナムが国策として如何に日本との経済関係などの強化に取り組んでいるかがダイレクトに伝わってくる。まさに国として成長している勢いを感じることが出来る外国語教育だと思う。一方、日本でも小学校での英語教育が始まっている。これからグローバル社会で生きていくのに英語は必須。だから小学校から英語教育を始めることは良く理解出来る。だが、子供たちがこれから海外に出て行くために学ぶのだという姿勢は余り感じることは出来ない。小学校が教えるから学ぶという程度で受け身の姿勢が目立つ。今まで日本では中高大の10年間も英語を学んできたが、活用している人は殆んどいないのが実情だ。これを更に小学校まで広げてみたところで劇的変化は望めそうもない。小学生には、単に英語を教えるだけでなく、英語の面白さや、英語を身に付けるとどのような世界が拓けるのか、海外は日本とどのように違う世界なのか、どのような夢が描けるのか、英語教育の動機づけが先決だと思う。魅力のある世界であれば、子供たちはイヤでも英語に夢中になるはずだ。
コメントをお書きください