今朝の新聞各社の1面トップは「重力波」が飾った。重力波は100年前にアインシュタインが理論的に予言した宇宙空間にできた「ゆがみ」が波となって光速で伝わる現象だ。重力波は微弱過ぎてこれまで観測に成功した例はなかった。ところが、米国の研究者らが、2つのブラックホールがぶつかる時に発生した約13億年前の重力波を世界で初めて観測したとのこと。重力波の直接観測はノーベル物理学賞に値する成果と言われているようだ。重力波など知らなかったので記事の受け売りだが、重力波による空間の伸び縮みの大きさは、地球と太陽との距離(約1億5千万km)が水素原子1個分(10億分の1m)変化する程度というから、想像を絶するほどの極めて僅かな変化に過ぎない。その僅かな変化の観測が、宇宙誕生の秘密を解き明かすかもしれないという。レーザー干渉計重力波検出器により、重力波そのものやブラックホールや中性子星という高密度星の研究が可能であることが実証されたことになるとのこと。今まで光や電波にだけ頼っていた天文学で、見えないものが見えてくるようになる。日本の重力波望遠鏡KAGRAも出番を待っている。今後天文学に革命が起こり、宇宙研究が飛躍的に進みそうだ。良く理解は出来ないが、凄い事が始まっているような気がする。
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