並外れて才能が優れていて結果を出していても、見慣れてしまうとそれが当たり前のように錯覚してしまうことがある。女子スキージャンプの高梨沙羅選手がそうだ。W杯スキー大会で、今季11勝目を飾り、自己最多連勝記録を10に伸ばし更に更新中。何とW杯通算41勝目。以前はライバルにサラ・ヘンドリクソンがいたが今は故障中で、高梨選手の独壇場を脅かす選手はいない。出場すれば必ず優勝するので、優勝しても驚かなくなった。もの凄い戦績なのに新聞の記事も小さく下の方に載っている。スキージャンプと言えば、鳥人と呼ばれたニッカネンが有名だ。そのニッカネンの46勝にあと5つに迫ってきた。もう時間の問題だけになってきたようだ。男子の歴代1位は、53勝のシュリーレンツァウアー。高梨選手が抜き去るのも夢ではなくなってきた。その偉業を達成した時には、高梨選手を何と呼ぶべきだろうか。「鳥人」はニッカネンに使われている。女性だから「蝶人」と呼ぶべきか。それとも日本人だから、富士山に引っ掛けて「不死鳥」とでも呼ぶべきか。余りにも凄すぎる戦績なので、今から呼び名がどうなるか楽しみになってきた。
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