習志野に住んでいた高校生の頃から、近所に二宮神社があることは知っていた。バスの終点が二宮神社だったからだ。でも一度も行ったことは無かった。その二宮神社で「下総三山の七年祭り」なるものが今日行われることをネットで知った。地方の小さな神社だと思っていたが、調べてみて驚いた。創建は西暦810年と古く、今の船橋市・千葉市・八千代市・習志野市にまたがる広域の氏子が支えていたとのこと。この地方の総本山的な位置にあり、6年毎に9つの神社の御輿がこの二宮神社に集結するという。今日は天気も良い。散歩がてらに見物に行った。神社周辺には夥しい数の出店が出ていて、人で溢れ歩くことが儘ならない程賑わっていた。久し振りに人ごみの中に入り、平塚の七夕祭りの賑わいを思い出した。神社から少し離れた所に神揃場という御輿が集まる場所がある。周囲を竹垣で囲ってあり、まるで時代劇映画に出て来る処刑場のようだ。次々に立派な御輿が入ってくる。御輿が舞うと御捻りが飛び交いムードを盛り上げる。立派な御輿が9つも登場した。担ぎ手も若く威勢が良い。紋付を着た役員らしき人もゴロゴロと多かった。非常に壮観で、まるで昔にタイムスリップしたかのような感覚を覚えた。最近は近所付き合いが疎遠になっていると言うが、決してそんなことはない。お祭りとは、地域の団結力を維持するために、先人が仕組んだ知恵なのだと思い知らされた一日であった。
コメントをお書きください
小谷野 俊夫 (火曜日, 03 11月 2015 10:17)
われわれ夫婦も見にゆきました。二宮神社の境内に待機して、神輿が社殿本殿に乗り入れて参拝する様子を見ました。なかなか壮観でした。それはそれですばらしかったのですが、祭りに参加する人、祭りを見る人が、はっきり分かれた「お祭り」だなと感じました。社会の「近代化」の帰結のひとつですかね。それでも、「昔の村祭り」の雰囲気を少し味わい、幸せな一日であったことには変わりはないのですが。
nishinari (火曜日, 03 11月 2015 13:23)
コメントありがとうございます。
小さな町に、習志野市の人口と同じ16万人も集まったのですから、「参加する人」「見る人」に分かれるのも致し方ないかなと思います。小谷野ご夫妻はタコヤキを食べたと根本さんから聞きました。我が家はケバブを食べました。とても美味しかったです。6年後にまた行くことが出来るよう足腰を鍛えておこうと思います。