もう長いこと大相撲のテレビ中継を見ることが無くなった。子供の頃は大相撲のラジオ中継を聞きながらハラハラしたし、テレビになっても手に汗を握りながら見たものだ。柏鵬時代は千秋楽の対決で果たしてどちらが勝つのかと盛り上がったし、その後の若貴時代も面白かった。だが貴乃花の引退を境に相撲人気も衰えてしまった。今ではモンゴル勢を筆頭に外人力士が幅を利かしている。昔の四股名は山とか海が付いていて子供でも読めたが、今は大人でも読めない四股名が多くなった。顔を見ても四股名が分からない。それだけ遠い存在になってしまった。夜のニュースで白鵬対逸ノ城戦を取り上げていた。取り上げた理由は好勝負だったからではない。白鵬が寄り切りで勝った後に逸ノ城の首を掴み更に蔑むように突き放したからだ。理由は兎も角横綱にあるまじき行為だと思った。白鵬には勝負に専念していない雑念があるとも思った。5~6年前には問題児の朝青竜がいた。そして横綱審議会には朝青竜の天敵である内館女史がいた。女史は事ある毎に朝青竜を非難したが、白鵬が問題を起こしても一度も非難することはなかった。明らかに依怙贔屓に映った。女史が今も審議会にいたら何とコメントするのだろうか聞いてみたいものだとも思った。どうも大相撲は貴乃花の引退を境に質が変わったように感じる。それまではどの力士も真剣に勝つことに必死で捨て身だったように見えた。その後は必死の捨て身を感じることが無くなった。その必死さが大相撲の人気のバロメーターになっているように見える。
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