テニスをする前の日に、カミサンからカレーを作るよう頼まれることが時々ある。テニス帰りの疲れた体で料理をするのは大変だから、作り置きのカレーは重宝だ。今日はテニスをする予定なので、昨日カレー作りを頼まれた。自分流カレーは母譲りで昔ながらのカレーだ。豚肉とじゃがいもと人参と玉ねぎを別々に炒め、水を適量入れて沸騰させる。灰汁を除いてから塩コショウで味を調整し20分程度弱火にかけるが、コンソメの素を入れるのがポイントだ。あとはカレールーを入れれば出来上がりだが、その前に必ずカミサンが味見をする。そして必ず「このままでも美味しい」と言うのが決まり文句だ。いつもはその言葉を聞いてからカレールーを入れるのだが、今回は初めてルーを入れずに食べてみることにした。今日の夕食は、テニスの帰りに買ったワインとフランスパンとサラダとルーの入っていないカレーの素。案外か想定内かは分からないが、美味かった。残った「カレーの素」にルーを入れれば従来通りのカレーになる。まるでグリコのように1粒で2度美味しいのだ。料理のレパートリーが少し広がったような気分になった。
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