今日から小中学校の夏休みが始まった。自分が小学生だった頃を思い出す。小学校に入学して以来卒業するまで、カケッコはいつもビリだった。だから小学校にはあまり良い思い出は無い。先天的に足を蹴る方法が分からなかったのかもしれない。当時の徒競走の入賞者は毛糸付きのゴム輪を貰える事が出来た。勿論自分はビリ以外になったことはないので、1位の毛糸がどんな色だったのか知る由もない。でも一度でもいいからと願ってはいたが、叶うことはなかった。自分の小学校の思い出といえばそんなところだ。でもよくよく思い起こすと、水泳の自由形では1番だったし、マット体操では地転が出来た。ただ泳ぐ速さは速かったが、潜水が苦手だった。そのため憧れの黒帯である1級にはなれなかった。区大会にも選ばれたが結果は残せなかった。でもマット体操は中学になっても得意だった。ワルガキの番長が1番上手く自分が2番手だった。運動会の晴れ舞台である体操競技では番長の次に続いた。しかし空中回転の時に、タイミングを外し回転出来ずに顔からマットに突っ込んでしまった。首の骨が折れるかもしれないと思った。それ以来マット体操はしたことはないし、タイムを気にして泳ぐこともなくなった。そして徒競走の遅い自分のイメージだけが残った。もし当時自分の長所を生かすという考えがあれば少しは変わっていたのかもしれない。今は長所を生かす時代だ。小中学生には自分の長所を見つける夏休みにして欲しいと、つくづく思う。
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