サントリー食品がJTの自販機事業を1500億円で買収したが、日経では「高値掴み」ではと批判的だ。業界の想定では1000億円だったとのことだから500億円も高いことになる。本当に高い買い物なのだろうか。自販機商売は設置数でシェアが決まると言われている。首位の日本コカ・コーラは83万台で、2位のサントリーは49万台にJTの14万台が加わり63万台になる。キリン、アサヒの倍以上になる。日本は自販機天国だ。これほど自販機が普及している国は日本以外には無い。もう既に設置は飽和状態で設置すること自体が難しくなっている。たとえ設置場所を見つけたとしても、自販機を設置するには地権者の許諾をとり電気を引く必要があり、手間もかかる。お金で手っ取り早く14万台の自販機を手に入れたサントリーは賢いと思う。販売ルートは確保したのだから、あとは売れる商品の開発に専念出来る。サントリーは時々販売見込み量を超える為出荷体制が整わず出荷停止を起こしている。「レモンジーナ」も「ヨーグリーナ」も売れるのに未だに市場へ供給されていない。作れば売れるが作れない、とは余りにも贅沢な悩みだ。出荷体制は時間が解決する。売れる商品開発はお手の物。そして販売網も拡大した。サントリーが飲料で天下を取るのは間近のようだ。
コメントをお書きください