つくづく環境相になる人物は頭が悪いか不勉強だと思う。東日本大震災後、原発再稼働がNOとなり、再生エネルギー源が持て囃された時代、石炭火力発電にNOと言ったのが石原環境相だった。持ち前の不勉強だから、当然石炭火力発電の進歩を知らない。煙モクモクで二酸化炭素の元凶という認識しかなかったのだろう。まずは反対と手を挙げたが、その後周りに言い含められ、最新技術の現場を見に行った。そしてその革新性に感銘し、前言を翻し石炭にGOサインを出した。その前例があるのに望月環境相は、山口県宇部で計画されている石炭火力発電所に「是認し難い」とNOの意見書を提出した。望月環境相の判断は間違っているが、その背景にあるものは何なのだろうか。第一は石原と同様勉強不足。第二は政府がサミットでの恰好付けのために達成出来るはずのない目標を設定した温暖化ガス2030年26%削減。第三は先日経産省が発表した2030年の電源構成案。石炭とガス火力を極端に減らし原子力を無理やり増やし、原発神話を復活させなければ実現不可能な案だ。望月は環境相かつ原子力防災担当相として福島の土壌や海洋の放射能汚染を、どのように考えているのだろうかと疑ってしまう。いや何も考えてはいないのだろう。環境相は単に「是認し難い」などと発言すべきではない。寧ろ石炭についてもガスについても、次世代型への移行促進を推奨すべき立場にいるはずだ。
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