自分は56歳になる寸前に自動車免許を取得した。それから13年近く過ぎ、事故もなく免許はゴールドではあるが、未だ腕はブルーには及ばない。それ故小さなトラブルが多い。10年近く前、山梨の方にドライブに行った時の事だ。甲府から河口湖に抜ける御坂トンネルの中で、対向車からパッシングライトを受けたことがある。眩しいと感じながら、何故パッシングするのかなと思った。そしてやっと気が付いた。ライトをハイビームにして走行していたのだ。常識としては、ロービームにすることは知っていたが、今、自分の車がハイビームなのかロービームなのかが分からなかった。夜間に走行する場合、ハイビームならば100m先が見えるが、ロービームでは精々40mだ。運転する側には安全上もハイビームであるべきだし、対向車にはロービームであるべきだ。まさに二律背反の問題と言える。ところが、この二律背反を解決する技術が出来たという。マツダはカメラで検知し対向車の方向のハイビーム部分だけを消去する。トヨタはカメラで検知して遮光板で遮る。富士重工と日産とホンダは自動的にハイとローを切り替える。三者三様だが効果はありそうだ。自動車技術の進歩は目覚ましい。日本の自動車メーカーの痒い所に手が届く開発姿勢が素晴らしい。安全が一歩前進しそうだ。
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