特急列車が発煙事故を起こし青函トンネルの中で緊急停車したため、乗客は暗闇のトンネルの中を1kmも歩き脱出したとのこと。原因は過電流によるモーター配線の焼損。海面下140mの所で列車から降ろされた乗客120人は5時間以上かけて地上に出たという。生きた心地がしなかったに違いない。全員無事に救出されたことは何よりも幸いであった。列車が緊急停止した場所が旧竜飛海底駅から1kmだったのが不幸中の幸いだったようだ。もしもう少し青森側に進んでいれば10km近く歩かなければならなかったので救出は困難を極めたことだろう。それにしてもJR北海道は事故が多い。直接的な原因は、経営の拙さと強過ぎる労働組合が、相乗効果で安全の確保を妨げているからだろう。JR北海道の全員が一致団結して心を入れ替えて安全確保に努めるしか道はない。だが根本的な原因は他にある。中曽根時代の国鉄分割民営化で、国鉄を単純に地図通りに北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州の6つに分けてしまった事だ。経済的な配慮が全くなされていない。北海道は乗客が少ない割に豪雪地帯だから保全費用が高くつく。東日本や東海に較べ経営が苦しくなるのは当たり前だ。元々経営が成り立たないのに、自助努力をしないJR北海道に自助努力で経営再建をと、ほったらかしにしていた国にも責任がある。もうすぐ北海道新幹線も開通する。この際、JR北海道とJR東日本を統合するべきだと思う。東日本の財力で北海道を開拓すれば、両社にハッピーな結果が齎されるに違いない。
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