日本スポーツ界では競技の種類により、巻き返し方も違うようだ。シンクロナイズドスイミングでは鬼の井村コーチが復活した。練習はハードだ。15日間の合宿で、1日10時間以上の練習を熟し、たった1日の休日も選手たちは自主練習に充てたようだ。結果として、代表12人のうち2人が体力的理由で代表を辞退し、残りの10人で戦う羽目になったとのこと。一方、陸上競技のマラソンでは、日本実業団陸上連合が日本新記録を樹立した選手に1億円、指導者やチームに5千万円のボーナスを支給する制度の導入を発表した。まさに馬に人参ではあるが、その裏には指導者の力量不足があるとみるべきだ。日本のマラソン指導者は昔ながらの根性論の域から抜け出せず、近代高速マラソンに対する指導力がないのが現状だ。金の使い道が間違っている。指導者の育成や指導環境に金を使うべきだと思う。あちらが立てば、こちらが立たずというところのようだ。その点サッカーは見込みが有りそうだ。ハリル監督は若手にもチャンスを与え、ポジション争いを促し、全選手のモチベーションを上げている。監督と選手のベクトルが合っている。ベクトルは方向性を持った力だから、監督の力と選手の力の足し算になる。増々強くなること請け合いだ。いずれのスポーツも、そのうち結果が付いてくることになる。
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