経産省が「住み易さ」を金銭価値に置き換えたところ、第一位は松江市だと発表した。生活の質にいくら支払うかを調べた結果だという。通勤時間とか自然環境などを評価項目に入れ、松江市に住む価値は194万円、人気の杉並区は140万円だったとか。毎年発表される最も住みよい県に選ばれるのが富山県だ。いつも思うのだが、持ち家率や住宅の延べ面積など居住環境は全国1位で、かつ立山連峰の景観も良いらしいが、冬は雪に閉ざされ決して住み易いとは言い難そうだ。経産省のご推奨の松江市は2000年の21万人をピークに2040年には17万人以下に減るという推計もある。富山と同様に裏日本の松江市の冬は厳しそうだ。この種のアナウンスはとても恣意的な感じを受ける。今の政府が地方創生だから、無理やり地方に脚光を浴びせようとしているようにも見える。住み易いと思われる街はいくらでもある。東京だけでも、おしゃれで庶民的な吉祥寺、交通便利な豊洲、何でも揃う自由が丘、自然が多い中目黒。地方でも、適度に都会で空港、プロ野球、美味しいものの福岡、住んでいるだけでステータスな京都など数え出したら切りがない。自分は政府の恣意的な宣伝に惑わされ一度は富山県や松江市に住んでみたいと思っている。政府は恣意的な宣伝だけではなく、国民の背中を押す政策を編み出すことが出来れば地方創生も一歩前進すると思うのだが。
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