2015年統一地方選が始まった。4月中に新しい県市町村長や議員が選ばれることになる。だが東京都の議員たちには失望してしまう。都議会では「自治体議員とカネ」を巡る改革が先送りされることになった。都議会では本会議や委員会に出席するたびに議員に交通費として1万円が支給されている。数百円の運賃で会議に出られるのだから実費支給に変えようと共産党や維新の党などが条例改正案を表明した。しかし自民、公明、民主は、議会運営委員会理事会で継続審査をすることにして本会議での採決を避けた。この種の費用は、1人当たり東京都が約40万円に対し、実費支給の千葉県は約10万円。たとえ30万円の差でも自公民の都議会議員は既得権を手放さないのだ。金に狡いのだ。自浄能力がないのだ。挙げ句の果てに、自公民たちは共産や維新に対し、条例改正案は統一地方選前のパフォーマンスだと言ってのける。開いた口が塞がらない。しかも自公民に異議を唱える都民の声が聞こえてこない。またまた統一地方選で自浄能力のない人物を選ぶことになりそうだ。かくして改正は葬られることになる。
コメントをお書きください