台湾では昨年末に当選した新台北市長の柯文哲が旋風を巻き起こしているようだ。就任当日、馬総統が市長時代に設置したバス専用道を廃止し台北駅前の渋滞を解消させた。大手企業である鴻海精密工業の会長からの資料早期公開要求に対し、市は鴻海の子会社ではないと突っぱねた。実行力や毅然とした態度に庶民は喝采の拍手を送っているとのこと。更に中国の「一国二制度」に反対し「二国一制度」を訴えている。「一国二制度」による台湾統一ではなく、中国側こそ社会の自由化を進めて台湾社会に近づくべきだと主張している。確かに台湾は中国より、民主化も進んでいるし文化程度も高い。中国が台湾文化に近づけば統一しても良いとも言っている。単純な反中主義者ではないらしい。しかも柯市長の本職は外科医だ。台北市長の仕事が軌道に乗れば、次なるステージは総統かもしれない。近い将来台湾国内の改革と中国との関係に大手術を施すことを期待したいものだ。
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