所沢市で小中学校へのエアコン設置の是非を問う住民投票が行われた。投票率が31%と低く是非の決着はつかなかった。何のための住民投票だったのだろう。ことの発端は入間基地を離着陸する自衛隊機の騒音対策として、近隣の小中学校にエアコンを防衛省予算で設置することになっていたが、市長の一存で中止させたことに対する住民の抗議。市長は「快適さを最優先した生活を見直すべきだから学校のエアコン設置などもってのほか」と言っている。この騒動を見ていると間違いが多過ぎる。まず、争う事自体に意味がない。単に市長が常識はずれなだけだから。次にこんな些細な事で住民投票をするなどもってのほか。投票に行って賛否を投じた人も間違いだし、行かずに意思を表明しなかった人も間違い。投票しなかった7割の人は白票を投じ住民投票に対して無言の抗議をすべきだったと思う。基地周辺の学校は飛行機の爆音で教師の言葉が聞こえずらいという。窓は防音にしてはいるが夏に閉めれば蒸し風呂状態になる。エアコンが必要な事は誰でも分かる。防衛省も理解しているから予算を計上している。騒音をまき散らす防衛省が地域の防音対策をすることは当然のこと。分からないのは市長だけ。常識が通じない市長そのものに問題が有る。しかし、その市長を選んだ市民にはもっと重い責任があるはずだ。
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