NMNという物質を生後22カ月のマウスに投与したところ、1週間後に生後6カ月の筋肉になったという実験結果があるという。人間でいうと60歳が40も若い20歳に若返ったことに相当するらしい。NMNとは、ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチドという物質。あらゆる生物の細胞に存在していて、生命維持に必要なエネルギーを生成するのに必須の分子とも言われているようだ。老化は、NMNが加齢とともに体内から減少するための現象と考えられている。だからNMNの量を減少させない方法が見つかれば、筋肉も記憶力も弱くはならないはずと思われている。メカニズムは良く理解出来ないが、サーチュインというたんぱく質の中にNMNが入ってサーチュインを活性化させると、サーチュインがDNAなどに辿り着けるようになり、細胞を修復出来るようになるとのこと。この研究の素晴らしさは、単に寿命を延ばすことではなく、若さを保つことで健康寿命を延ばすことに繋がることだ。ひょっとすると100年後には、100歳の中年がプロテニスプレイヤーとして活躍しているかもしれない。
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