3月で引退する豪華寝台特急トワイライトエクスプレスが積雪のため青森で15時間も立ち往生したとのこと。新幹線で15時間も閉じ込められてしまうと相当苦痛に感じるだろうが、トワイライトエクスプレスの車内は快適だったらしい。寝台列車だから座りっぱなしでのエコノミー症候群を心配する必要が無い。車内は暖房が効いていて駅弁や軽食が無料で配られ不自由はなかったようだ。サロンカーや食堂車では会話が弾んだとか。車窓は雪一色でロマンチックだ。アガサ・クリスティのファンであれば、まさに自分が「オリエント急行の殺人」の主人公にでもなったかのような気持ちを味わったのかもしれない。勿論予定が狂い大迷惑に思った人や疲れ切った人もいたに違いない。でも多くの人は鉄道ファンがうらやむ夢のような時間を過ごしたようだ。鉄道事故というと悪いイメージしか思い浮かばないが、このトワイライトエクスプレス積雪遅延事故は奇跡的にラッキーな事故とも言える。自分は時持ちだから、一度は体験してみたいものだと思う。
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