昨年の高校クラス会で約束したことがある。仲間の一人が福祉関係の仕事をしており、ケアマネジャーの試験を受けるという。もう今年69歳になるから、暗記ものの筆記試験は相当きつい筈だ。自分も60歳近くの時にマンション管理士を受験したことがあるが、若い時と違い勉強する傍から傍から忘れていく。年を取ってから新しい領域を暗記して身に付けるには血が滲み出るほどの努力が必要だ。仲間がケアマネに合格したら皆で祝杯を挙げようと約束をした。その時本人は「不合格でもまた飲もうよ」と言っていた。今日はその約束を果たす日だ。近くに住む仲間たちが6人集まった。そして試験の結果は、見事合格。祝杯を挙げた。話題は自然に老後の話になった。もう一人の仲間が、老人施設に一人で入るのは寂しいから仲間全員が入れる施設を作って欲しいとケアマネに頼んだ。全員が賛成し、入居後の話に移った。ゴルフは無理だろうね。麻雀する。毎日宴会かな。いや施設では飲めないよ。等々まだ見ぬ老人施設への夢は膨らんだ。若い時の仲間とはいいものだ。会うだけで気持ちが若くなる。その反面鏡を見るが如く、一様に老けたことを感じるのも事実だ。
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