いよいよ衆院選の投票日が明日に迫ってきた。投票時間は午前7時から午後8時までだが、終了時間を繰り上げる市町村が増えているという。何と全国の投票所の35%が実施するらしい。もとの終了時間は午後6時だったが「少しでも」投票率を上げるため1998年に2時間延長された経緯がある。今度は夜間に投票する人は「少ないから」繰り上げるという。同じ状況でありながら、正反対の理由で投票時間が短くなったり長くなったりする。何か変だ。そもそも2時間延長は必要だったのだろうか。時間短縮と言うとすぐ投票権の制約だと言い出す学者もいるが、期日前投票は10日以上もあるし、当日は13時間もある。それが11時間になっても何の問題もないはずだ。そして以前は選挙管理委員会の承認が必要だった投票所の開閉時間の変更は、届け出だけで済むようになったので市町村のご都合次第になっている。以前は選挙に掛かる税金など誰も気にしなかったので安易に延長出来たのだろうが、今は630億円も掛けて行う価値がある選挙なのかと言われている。選挙といえども経費削減、スピードアップが要求されている。総務省は2時間延長のメリット・デメリットをデータで示し統一的に時間延長を廃止すべきだと思う。
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