柔道の国際大会グランドスラム東京が開幕した。初日の今日は日本が4階級を制覇し好調な滑り出しだ。中でも特に男子66kg級の阿部選手の活躍はぴか一だった。阿部選手はまだ高校2年生のジュニアだが並み居るシニアの強豪を破り何と優勝した。準決勝では世界選手権3連覇中の海老沼選手に優勢勝ちする金星も挙げた。まさに破竹の勢いだ。しかも試合内容が良い。常に前向きに技を仕掛け、粘り強く外連味のない姿勢に清々しさを覚えた。まるで柔道界が一皮剥けて生まれ変わる瞬間を見ているような気がした。そう言えば、日本の柔道界はここ数年セクハラや助成金の不正受給や隠し金問題などで乱れに乱れていた。最早国際柔道連盟には日本人の理事はいない状況だ。でも選手たちは頑張っている。今度は日本柔道連盟の役員たちが頑張る番だ。17歳の阿部選手のように真っ新な気持ちで、世界の柔道界を再びリード出来るよう目指すべきだ。阿部選手の活躍は、まるで若者が不甲斐ない役員たちに活を入れているようにも見えた。
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