衆院選が短期決戦になっただけ、各党はキャッチコピーで有権者を引き付けようと懸命だ。自民党は、赤地に白で「景気回復、この道しかない」と書き込み、今回の選挙はアベノミクスの信任投票だというイメージを打ち出している。争点がアベノミクスかどうかは分からないが、主張としては成功の部類だろう。公明党は「人が生きる、地方創生」から「いまこそ、軽減税率実現へ」に差し替えた。争点を一本化して分かり易くするのが狙いとのことだが、自民党が公約に軽減税率を盛り込んでしまったのでピンボケ状態だ。山口代表は、軽減税率を言い出したのは公明党が先とアピールしているが屁の突っ張りにもならない。軽減税率以外に庶民の味方になる政策は無いのかとヤジを飛ばされそうだ。民主党は、自民党と同じ赤を基調に「今こそ、流れを変える時」。流れを変えるとは「自民1強」体制を変えようという意味だが、野党間の選挙協力は進んでいないので実態と合わずキャッチコピーが勝ち過ぎている。赤は攻めの選挙をするために海江田が選んだらしいが、幼稚園の運動会でも敵組と同じ色は選ばない。自民党の赤に飲み込まれ、対立軸を増々不明瞭にさせている。せめて米国並みに赤と青の対決にすれば、敵味方がはっきりするのにと、民主党のセンスの無さにゲンナリする。というところで、衆院選のキャッチコピー戦は自民党が圧勝のようだ。
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