衆院解散が決定的な気配だ。明日安倍首相が帰国後解散を宣言するという。だが解散の目的が良く分からない。安倍の目論見は、閣僚醜聞のリセット、野党再編前の奇襲による大量当選、アベノミクス成長戦略失敗の隠蔽という所かもしれない。もしこの解散で自民が圧勝すれば、安倍政権は盤石なものになり、公明なしで集団的自衛権法案を成立出来るようになるかもしれない。でも取らぬ狸の皮算用という諺もある。果たして自民は大勝するのだろうか。前回の衆院選挙では119人もの新人が当選した。安倍チルドレンと言われているが、今回の選挙では半数が落選すると見られている。民主に愛想を尽かした反動で票が流れたのだから当然と言えば当然だろう。かつて郵政解散では小泉チルドレンが83人当選したが、民主政権になったときは10人しか生き残らなかった例がある。いま安倍には解散以外にやるべきものがある。黒田バズーカが効いているうちに骨抜きになってしまった成長戦略を練り直し再構築することだ。全てを有耶無耶にしては、日本を奈落の底へ落とす道しか無くなってしまうことになる。
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