ビール各社が目玉商品としている糖質ゼロでプリン体ゼロの発泡酒は、2強が鮮明になってきたようだ。キリン淡麗とサッポロ極ゼロ。相変わらず人気が高い。糖質ゼロはカロリー制限で、プリン体ゼロは痛風抑制との謳い文句だ。だが本当にビール各社が言うような効果があるのだろうか。酒類のカロリーは、糖質が多いか少ないかよりも、アルコール分が高いか低いかによって決まる。そもそもビールに含まれている糖質は3%程度であり、ポテトチップスの10分の1以下しかない。プリン体も一般食品に較べれば極めて少ない。ビールは5~10mgだが、鶏モモ肉120mg、鰹210mg、イカ190mg、鶏レバー310mg。酒の肴に何かを食べれば、ビールのプリン体量など無視出来る。ビールの糖質やプリン体など全く問題ないのが真実だ。寧ろビールの糖質は甘味成分でプリン体はうま味成分の核酸であり、どちらも、食品が本来持っているおいしさの基本成分なのだ。それをわざわざゼロにして、味の低下を添加剤で補っているのが発泡酒や第三のビール。糖質ゼロ、プリン体ゼロは健康とは関係なく安さだけが取り柄と言える。しかし安いからと言って飲み過ぎてしまえば健康に障る。ビール各社の謳い文句に酔わされない心構えが肝要だ。
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