エボラ出血熱に罹った米国人医師2人が、奇跡の生還を果たしたとのグッドニュースがあった。治療法のないエボラ出血熱がパンデミックを起こすのは、目前に迫っているように報道されていた。3人の患者に米国で開発されたZマップという薬を投与した結果、2人に改善が見られたとのこと。Zマップは、マウスの体内にエボラ出血熱ウイルスの一部を入れることによって作られる抗体を使った治療薬で、その効果はサル実験で効果があったという段階で臨床試験は行われていない。所謂未承認薬だ。WHOが特例として使用を認め、本人たちも投与に同意して治療が開始されたようだ。この決断が生死を分けたのかもしれない。早期の臨床試験と供給体制の確立が望まれる。だが現段階ではZマップが効くと証明された訳ではない。回復した2人は、エボラ出血熱に罹った少年の血清治療も受けている。どちらが効いたのか、あるいは両方必要なのかはまだ分かっていない。何れにしてもエボラ出血熱を治療する方法が存在することが確かになった。突破口は出来た。後は前進あるのみだ。
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