50年以上前に自分が卒業した学校の記事が日経に載っていた。その名は世田谷区立池尻中学校。この中学は当時創立されたばかりで卒業生がまだいなかったように記憶している。ところが10年ほど前に少子化の影響で廃校になってしまった。廃校の先駆けで、その時も新聞記事になっていた。誰しも自分の出身校には思い入れがあるものだ。自分が卒業した学校が無くなってしまうと、梯子を外されたような気分になる。寂しいものだ。だが日経の記事によると、わが母校池尻中学校が再生し生まれ変わっているという。勿論中学校としてではなく「世田谷ものづくり学校」としてだ。手作り体験や芸術鑑賞、ダンスやヨガ講座、クリエーターの活動場所、企業の会議室として使われ、地域で文化の発信基地として活用されているとのこと。何と次世代の学び舎を提案しているのだ。廃校という言葉には寂しさがあったが、再生し尚且つ次世代の学ぶ形の先駆けと聞き嬉しさが込み上げてくる。池尻中学校は、廃校にしろ次世代にしろ一歩先行く学校のようだ。何となく嬉しい。
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