西アフリカでエボラ出血熱がアウトブレイクしている。十分な訓練を受け、適切な防御装備を備えていたはずの人々が感染しているので、特別に感染力が強い特異なウイルスなのではないかと言われている。エボラ出血熱にはワクチンや確立された治療法がなく、隔離して治まるのを待つしかないのが現状のようだ。エボラ出血熱に罹ったヒトの生存者から得られた血清を投与することが、現在エボラ出血熱に対する唯一有効な治療法とされている。ニュースによると、米国人医師が少年の命を助けたが自ら感染してしまった。するとその少年と家族は、少年の血清を提供し助けてくれた医師の命を助けたいと申し出たとのこと。その血清が医師に投与され快方に向かいつつあるとのこと。惨い環境の中にも心温まるものが存在するようだ。それにしても世界の対応は遅い。WHOはこれから緊急会議を開き「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかどうかを判断するとのこと。日本政府は渡航注意のアナウンスすらもしていない。アウトブレイクがパンデミックにならないよう祈るしかない。
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