パリのある3つ星ホテルが、宿泊客に料金を決めさせる試みを始めたとのこと。通常の宿泊料金は約250ドルだからかなりのリスクだ。経営者は、バーの支払いを自己申告制したところ上手くいったので、ホテル料金への応用を思いたったようだ。経営者の狙いは、客から偽りのない評価を得ることらしい。自己申告制料金を導入するには、一流ホテルであること、氏素性が明らかな上客であること、が必須条件だろう。しかし、いきなり自己申告制と言われても客は戸惑うに違いない。「通常料金は250ドルですが、お支払いはお客様のご評価額でお願いします」くらいの説明書きは必要だろう。導入のメリットは何だろう。客の本音を聞ける。客が満足したサービス内容が分かるので更なる良いサービスを加えることが出来る。不満なところも分かるので改善し易くなる。支払額が少なくても客には不満が残らないのでリピートする気持ちになる。一方デメリットは見当たらない。どうやらこのホテルの経営者は、才覚と度胸を兼ね備えているようだ。3つ星ホテルだからこそ出来る試みとも言えるが。日本にもこのようなホテルがあれば、一度は泊ってみたいものだ。
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