ドキュメンタリー番組で、事前に番組内容を告知するのは珍しい。大抵は放送後に「そうだったのか」と驚かされる趣向だが、今回は放送前に断定した。それがNHKスペシャルのSTAP細胞小保方論文問題。先日NHK取材班が小保方さんを執拗に追いかけ負傷させたとのニュースがあった。NHKスペシャルの一連の取材の一部でもあるようだ。些か強引さを感じさせた出来事だ。その番組の事前告知は「史上空前と言われる論文の捏造」「論文の不正の実態に迫る」と鋭い文言が並び、NHKの強気の姿勢が読み取れる。だが小保方論文の誤りやコピペは既に指摘されている。今はそれが不正と認定されているので「不正の実態」報道には価値がない。とすれば、NHKは文字通り「論文の捏造」に迫らなければ、番組は成立しない。若山マウスが黒から灰色に変わった今、果たして捏造を証明出来るのだろうか。NHKスペシャルは、今は答えのない科学的な根拠に断定的な答えを出すように思えてならない。ガリレオの「それでも地球は回る」を弾圧した当時の宗教と今のNHKがダブって映る。今の自分はSTAP細胞の存在を、在るとも無いとも思っていない。在るかもしれないし、無いかもしれない。今後科学が証明する。時間が証明すると思っている。今更大山鳴動で「小保方論文は不正」などの結論では、NHKの名が廃るし、料金を返せと言いたくなる。さて、果たして明日放送されるNHKスペシャルは、どのような結論を導くのだろうか、興味津々だ。
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