夏を感じさせるもの、アサガオの次に来るものは蚊。本当のことを言うと、自分は夏とは言わず年がら年中蚊に刺され易く困っている。汗っかきとか太っているとかいう訳ではないが、何故か刺され易い体質なのだ。寝ている時のブーンという音に、反射的に手で頬を叩き眠れぬ夜が続くことは毎夏の恒例になっている。勿論蚊を好きだと言う人はいないと思うが、自分は特に蚊が嫌いだ。その大嫌いな蚊が、人類にとって最も恐ろしい生物だとの記事を見つけた。先日の日経朝刊。WHOなどのデータをビル・ゲイツらが分析した結果、生物による人の死因は、1番が蚊で、2番が人間そして3番番目がヘビとのこと。決してサメやライオンではない。蚊はマラリヤやデング熱を媒介する厄介な代物だ。昔はキンチョウの蚊取り線香、少し前はベープそして今は「おすだけベープ」に頼っている。撲滅すべきに間違いない。一方、蚊を撲滅すると、生態系を壊すと言う議論もある。勿論マラリヤやデング熱を媒介する蚊は撲滅しなければならないが、日本の蚊を殺して良いものかと迷ってしまう。蚊に刺されて痒くて不愉快だが、これも蚊が生きる道だと考えれば「自分の壁:養老孟司:新潮新書」が言うことにも少しは納得がいく。蚊とは友達にはなれないが、少しは隣人にはなれるのかもしれない。痒さを堪える自分にトライしてみるべきかと迷ってしまう。
コメントをお書きください