我が家から徒歩で15分ほど離れた閑静な住宅街にゴミ屋敷があることを発見した。数年前のことだ。しかし未だに存在している。その前を通る度に隣家の人を気の毒に思う。入口までゴミで塞がれ住人の気配はない。隣家が、異臭、ネズミ、害虫だけでなく火災や崩壊の危険に曝されているのは想像に難くない。もし我が家の隣にゴミ屋敷が出現すれば、自分は毎日役所を苦情と対処要求で責めるに違いない。ところが全国的に見てもゴミ屋敷問題を解決している行政は殆んどないのが現状だ。行政は、ゴミにも法的な所有権があるとか、許可なく立ち入れば住宅侵入罪になるとか、言い訳ばかりで逃げ腰だ。前向きな僅かな数の行政が条例で対応しているに過ぎない。ジュリアーニ元ニューヨーク市長が地下鉄の落書きやハーレムの出店を一掃し安全な街に変えたことは有名だ。人は汚い場所ではだらしなく振る舞い、綺麗な場所では行儀も良くなるものだ。ゴミ屋敷の一掃は環境の改善だけではなく犯罪防止にも繋がるはずだ。日本維新、みんな、結い、生活の野党4党がゴミ屋敷対策として、自治体がゴミの撤去を住民に勧告し、従わない場合は50万円以下の罰金を科したり、費用を援助する法案を衆院に共同提出した。些細な法案ではあるが、社会の為になる。政治家の地に足が着いた活動とは、こう言う事を言うのだろうと思う。
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