インクジェットプリンターのインクを購入する度にいつも高過ぎると思っていた。プリンター本体は1万円台で買えるが、インクは4色で4千円近くもする。安くプリンターを手に入れたと喜んでもランニングコストは高くつく。メーカーはインク商売が本命なのだ。インクを通信料に置き換えれば、まるでスマホの構図になる。ところが、CNNの記事によると、フォントを変えるだけでインク量を軽減出来コスト節約が可能とのこと。米国の中学生が、学校の印刷物を研究しフォント変更でコスト削減を証明した。これを公表するためにハーバード大学の「新しい調査員のためのジャーナル」に相談したところ、米連邦政府のコスト削減に応用するよう持ちかけられた。米政府全体のインク代は年間4億6700万ドルだが、フォントを変えるだけで約3割の1億3600万ドルが節約になるという。この話の素晴らしい点は二つある。一つは、中学生が科学的な観点から無駄を突き止める研究をする環境を整えていること。もう一つは、優れたアイデアを発展させることの出来るシステムを持っていること。日本にもこのような環境やシステムがあれば学ぶ生徒のモチベーションはぐっと上がるに違いない。まずは隗より始めよ。今まで自分の好みで印刷時のフォントはゴチックを使っていたが、今日からは明朝体に変えることにした。
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