その業界のノーベル賞と言われる賞が二つ同時に発表された。一つは、児童文学の小さなノーベル賞と言われている国際アンデルセン賞で、上橋さんが受賞した。先日亡くなられたまど・みちおさんに次ぎ日本人として2番目の受賞者になった。日本には優れた児童文学者が多い。森絵都さんの作品が好きだ。自分は児童文学かSF作家を目指そうと思っているので、一度上橋作品を読んでみようと思う。もう一つは、建築界のノーベル賞と言われているプリツカー賞で、坂さんが受賞した。1~2年前のテレビの特集番組を見て、日本にもこういう人物がいるのだなと感心した。阪神大震災後の紙の教会やニュージーランドの紙管のクライストチャーチ大聖堂や東日本大震災後のコンテナハウスや避難所の間仕切り等々、長年世界各地の災害で専門能力を駆使し独自の工夫で支援活動に取り組んできた人物だ。凄い事をしているのにドヤガオなど見せない。誠実そのもので、ひたすら着々と進めるので、当たりは軟らかが押しが強く迫力がある。技術に裏打ちされたボランティアの鏡という存在だ。独創性に溢れたアプローチで社会の需要に応える建築は、その建築作品だけでなくその哲学にも価値がある。心温まるこの受賞に称賛の拍手を。
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