「三十路式」なるものがあることを初めて知った。文字通り30歳になった時の式典で、20歳の時の成人式の向こうを張っている。成人式の時は、20歳だから選挙権を得たとはいっても、大半が未就職で子供同然だ。式典では騒ぐし来賓の話も聞かない。要するに成人式は、単に20歳に到達したことを祝うだけで、一人前の大人と認定するものではない。ところが30歳になると立派な大人だ。仕事を持ち社会人として居場所もある。仕事や家庭や会社や人生に自分なりの考えを持っているし、日本の事や世界の事にも見識を持っている。30歳が一堂に会し交流することは価値がある。三十路式を地方単位で行えば地域の活性化に繋がるだろうし、参加者にとっても業種や立場を超えた交流は、生き方を振り返るよい機会になるだろう。三十路式が全国に拡がり始めているという。良い事だ。成人式はそこそこにして三十路式に力を入れた方が、世の為人の為になりそうだ。三十路式は「大人の認定式典」とも言うそうだが、認定は自分自身が行うべきだ。それが大人というものだろう。
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