いま破竹の勢いという言葉が最も似合う人は、女子スキージャンプの高梨選手だ。国内4戦を全勝し、W杯で17勝目をあげて日本人男女通じての歴代最多勝利記録保持者になった。まだ弱冠17歳で身長は152cmと小柄だが、ジャンプの安定性は抜群。テレビで見ていて余りにも安定しているので、安定に飛ぶのが当たり前のように思えてくる程だ。何故これほど安定して大ジャンプが出来るのかが良く話題に上る。元々生まれがジャンプ一家なので英才教育の下地があるのだろう。しかしそれだけでは説明が付かない。高梨選手の言動をみると何かが薄っすらと見えてくる。「ジャンプが一番好き。記録は気にしないで、ジャンプを楽しむ。他人のことは考えないで、今に集中する」。スランプがない。理想のジャンプが頭の中にしっかり構築されているので修正力が高いのだろう。更に海外遠征を想定して英語はペラペラ。長期遠征に備えて大検は取得済みで授業はいくらでも休める。全てのベクトルがジャンプの頂点に集中しているように見える。事を成す人の特長のようだ。ソチでの活躍を祈りたい。
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