文科省が高校で選択科目になっている日本史を必修とする検討を始めたとのニュースを聞き、50年前の高校時代を思い出した。鎌倉は「いい国作ろう鎌倉幕府」だから1192年という類いで、出来事と年を暗記するだけで、日本史は最もつまらない授業だった。しかも明治時代に入ると、先生は言葉を濁して「あとは独自で読んでおきなさい」と締めくくった。大事な近代は教えないのだ。まさに日教組色が蔓延っていたようだ。何故こんな事件が起きたのかという、時代の流れを教えない日本史など歴史の授業ではないと今でも思っている。今日テレビで近江八幡の成り立ちについて放送していた。信長や秀吉や秀次が登場し、楽市楽座のその後や近江商人が誕生した理由を辿っていた。自分の父は近江商人の子でもあったらしいので尚更興味深かった。このような観点を含めた日本史であったのならば、自分はこの道に進んだのかもしれないとも感じた。従って、生きた歴史を教えるのならば日本史必修化賛成、暗記だけなら猛反対。因みに現在は鎌倉幕府の成立1185年「いいはこ創ろう鎌倉幕府」に変わっている。事実を突き止めれば歴史は修正される。時代と共に解釈も変わっていく。それが歴史だと思う。
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