築地の初セリで去年は1億5千万円の値が付いたマグロが、今年は去年のたった5%の7百万円になったとのこと。去年までの高値は業者の意地の突っ張り合いにあったようだ。やっとマグロ市場も常識を取り戻しつつあるかに見える。初セリの超高値は威勢がいいだけではない。マグロ需要をいたずらに刺激し乱獲を招く原因にもなっている。何処に行ってもスーパーにはマグロが山のように並べてある。どう見ても供給過剰状態だ。特にクロマグロは乱獲のため40年前に較べ90%も漁獲量が減ったとも言われている。しかも世界のマグロの80%は日本で消費されているという。だが日本は漁獲規制に後ろ向きだ。間違っている。最も消費量の多い日本こそが、本来先頭に立って漁獲制限を提案推進すべきだと思う。本当にマグロが美味しいと思うのならば、日本人一人ひとりが遠い将来までマグロを食する生活が出来るよう心掛けるべきだ。だが残念ながら現実はイソップ物語の世界にいるようだ。
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