学習や経験は遺伝しないというのが生物学の常識らしい。しかし、その常識が覆るかも、という記事が日経夕刊に載っていた。ネズミにアセトフェノンの臭いを嗅がせ電気ショックを与えると、ネズミは恐怖を感じる。これを繰り返せば単なる有名なパブロフの犬だが、そのネズミの子供も孫も同じようにアセトフェノンを嗅ぐだけで恐怖を感じるようになったとのこと。まさに恐怖の記憶の遺伝だ。かつてキリンの首が長いのは先祖の経験によるものという学説もあったが、今の学会では否定されているようだ。しかし自分は経験などが遺伝することの方が当たり前のように思えてならない。毎日見慣れたスズメのことを勉強して、スズメがかつて人間に虐待され、それがために人間を怖がっている遺伝子を持っていることを知った。また人間の親と子供は顔貌が似ているが、何故脳だけ似ていないと言えるのかには納得出来ない。顔も似れば気持ちも似るに違いないと思う。学者は、エピジェネティクスなどと名付けて、遺伝子は変わらないがDNAに何かが付加して遺伝子が変わるなどどいう珍説を言い出している。だがコジツケと見るべきだろう。何れにしろ、自分は学習も経験も遺伝するものと確信している。それでなければ、今の自分はいないし、これからの人類の発展もない。科学的に証明されたことだけが真実ではないことは言うまでもない。ここが科学の限界なのだろう。
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