よく昔から、頭の良さは脳の大きさに比例するという言い伝えがあるが、現実は違うようだ。もし正しかったのであれば、ヒトよりもクジラの方が賢くなっていて、今頃はクジラ王国でヒトはクジラの家畜として飼われているに違いない。それを覆すように、自然科学研究機構基礎生物学研究所は、メダカの脳は極めて小さいが、高度な認知能力を持っていることを実験的に証明したとのこと。今まで魚が色や形や大きさで仲間を認識して群れをつくることは知られていたが、新たに動きで仲間を見分けられる能力があることを発見したようだ。動きを見極めるには、学習や経験情報の蓄積が必要なので、これが高度の認知能力そのものということになる。簡単に言うと動きで仲間を見分けられる能力とは、近くにいたメダカに恋をすることを意味するらしい。自分なりに解釈すると、この学説は間違っていると思う。全ての生き物は、脳の大きさとは関係なく、近くの異性に興味を持つ基本的な習性がある、というのが正解だと思う。研究所は本能の源である海馬の働きを甘く見ていたのかもしれない。
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