日経夕刊に「男女平等指数」で、日本が105位に低下したとの記事が載っていた。調査結果を発表した世界経済フォーラムは、女性の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で毎年分析している。調査対象国は136ヶ国で、OECD加盟国で日本より順位が低いのは韓国だけだったとのこと。だが如何にも日本女性の地位が低いかを強調し過ぎているように思えてならない。この調査の視点は、数千年も続いた男社会に女性がどの程度進出しつつあるのかにあるようだ。ところが「3つの原理:ローレンス・トーブ:ダイヤモンド社」を読むと、その視点が正しいのだろうかと疑わしく思えてくる。この本では、3つの原理のうち1つは男女の権力の変遷だと言っている。人類が誕生した約300万年前から紀元前4000年までの社会は母系家族で成り立っていた。即ち女性の時代だった。紀元前4000年から西暦2000年頃までは戦いを中心とした男性社会になった。ところが2000年頃のフェミニスト革命を境に男性社会は終焉を迎え、現在は両性の時代に移っているという。確かに周りを見ても男らしい男もいないし、女らしい女もいない。ホモセクシャル化しているのは間違いなさそうだ。世界経済フォーラムの視点はこのように若干ずれているようだ。更に言うと大切な分野が抜けている。家庭という分野だ。この分野を加えれば日本はトップ3にランクインするに違いない。少なくとも我が家では実証されている。
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